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賃貸退去時の費用相場

賃貸退去時には ハウスクリーニング原状回復 の費用がかかります。 1Rで3〜5万円、3LDKで8〜15万円が相場。 不当請求への対処法と、敷金から差し引かれる費用の 法的根拠 を解説します。

この記事でわかること

  • ハウスクリーニング費用の 間取り別相場
  • 借主負担と貸主負担の境界線 (国交省ガイドライン)
  • 「特約」で借主負担になる例外
  • ぼったくり請求への 対処法
  • 退去時に 写真を撮るべき場所
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ハウスクリーニング費用の相場 (間取り別)

間取り床面積一般的な費用相場の幅
1R / 1K〜25㎡3〜4万円25,000〜45,000円
1DK / 1LDK25〜40㎡4〜5万円35,000〜55,000円
2DK / 2LDK40〜60㎡6〜8万円50,000〜90,000円
3DK / 3LDK60〜80㎡8〜12万円70,000〜130,000円
4LDK以上80㎡〜12〜15万円100,000〜200,000円

これに加えて、個別の修繕費 が発生することがあります (壁の穴、床の傷等)。

原状回復の借主負担と貸主負担

国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(2011改訂) で明確に定義されています。

貸主負担 (借主は支払い不要)

通常の使用で生じる経年劣化・損耗:

  • 家具の設置による畳・カーペットのへこみ
  • 日焼けによる壁・床の変色
  • 冷蔵庫・テレビ等の電化製品による壁の電気焼け
  • 画鋲・ピンの穴 (下地ボードに影響しない程度)
  • 網戸・障子の自然な経年劣化

借主負担 (修繕費を支払う)

故意・過失または通常を超える使用による損耗:

  • タバコによる ヤニ・臭い (壁紙全面張替え)
  • ペットによる傷・臭い (床・壁の張替え)
  • 結露を放置した カビ の繁殖
  • 釘穴 (画鋲とは別、下地ボードに影響)
  • 飲み物をこぼし て放置したシミ
  • 鍵の紛失による シリンダー交換

経過年数による減価償却

借主負担でも、年数経過により 負担割合が減少 します:

設備・内装耐用年数6年経過時の負担割合
壁紙クロス6年1円(残存価値)
カーペット6年1円
クッションフロア6年1円
畳表6年1円
設備 (エアコン・給湯器)6〜15年比例

6年以上住めば、ほとんどの内装は借主負担ゼロ (張替えは貸主負担)

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「特約」で負担が変わる注意点

契約書に 「ハウスクリーニング費用は借主負担」 などの特約がある場合、 原則として有効ですが、過大なものは無効 とされます。

有効とされる特約の条件 (最高裁判例):

  1. 特約の必要性と合理性 がある
  2. 借主が 明確に認識 している (契約時の説明)
  3. 借主が 明確に合意 している (署名捺印)

無効とされやすい特約:

  • 通常の経年劣化を全面借主負担にする条項
  • 金額が 不明瞭 な条項
  • 賃貸借契約の 附属書類のみ に記載され、契約書本文に無いもの

退去前に必ずやるべきこと

1. 退去通知 (1〜2ヶ月前)

契約書に従って書面で通知 (口頭は無効リスクあり)。

2. 入居時の写真と比較

入居時の写真があれば、それと比較して「自然劣化 vs 故意過失」を区別できる証拠に。

3. 退去立会い時の記録

立会い時に:

  • 写真撮影 (スマホで日付入り)
  • 立会い者の 氏名と役職を記録
  • 「修繕箇所」を 書面で確認 (口頭は危険)

4. 修繕費見積もりの確認

退去後に届く請求書は 内訳を必ず確認:

  • 「クリーニング 一式 8万円」のようなあいまいな表記 → 内訳請求
  • ガイドラインで貸主負担とされる項目が含まれていないか
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不当請求への対処法

1. 内訳明細を要求

国土交通省ガイドラインに基づく内訳を明示してください」と書面で要求。

2. 経過年数の主張

住み始めた年と入退去時点の年から、減価償却率を主張。

3. 消費者センター・法テラスへ相談

  • 消費生活センター (188): 無料相談、業者への連絡代行
  • 法テラス (0570-078374): 弁護士費用無料相談 (年収制限あり)
  • 賃貸住宅の少額訴訟 (60万円以下): 簡易裁判所で1日結審

4. 敷金返還訴訟

不当請求で敷金が返ってこない場合、少額訴訟 で取り戻し可能。 費用は数千円、判決まで1〜2ヶ月。

退去時のチェックリスト

  • ✓ 退去通知 (1〜2ヶ月前、書面)
  • ✓ 部屋の 写真撮影 (傷・汚れの有無)
  • 掃除 (簡単なもの。プロのクリーニングは不要)
  • ライフライン解約 (電気・ガス・水道・ネット)
  • 住所変更 (郵便局、役所、銀行等)
  • ✓ 立会い時の 記録 (写真+書面)
  • ✓ 鍵の返却 (郵送ではなく対面)
  • ✓ 請求書の 内訳確認
  • ✓ 敷金返金の 入金確認
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出典


本記事は2026年4月時点の情報です。具体的なケースは弁護士・消費生活センター等にご相談ください。

タグ:#退去費用#ハウスクリーニング#原状回復#敷金#賃貸